業界情報記事

「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2023年9月

9月の食品値上げ、2067品目
2カ月連続で前年比減 値上げ機運「鈍化」

はじめに

高い上昇率が続く食品の値上げに対して消費者の購買力が低下する「値上げ疲れ」が、食品の売り上げに影響を及ぼし始めている。食品スーパーなどでは低価格商品やプライベートブランド(PB)へ人気が集中するほか、1人当たりの購入個数が減少するといった消費行動の変化が顕在化している。食品メーカーでも値上げ後に売れ行きが伸び悩むケースがあるほか、値上げの浸透で収益がある程度改善し、原材料価格も一服してきたことから値上げ機運は後退の気配もみられる。そのため、年内の値上げは10月以降、前年に比べて大幅に減少する可能性が高い。

ただ、原材料価格の下落を理由とした「値下げ」は僅かにとどまり、食品価格は高止まりの状態が続く。原油・ガソリン価格の上昇を背景に物流費やプラ製包装資材などではコスト増が続くほか、不透明な電気・ガス代の動向、1ドル=140円台の円安水準が長期化していることで輸入品価格の上昇も今後想定され、24年以降に値上げが持ち越される可能性もある。


■品目数および値上げは、各社発表に基づく。また、年内に複数回値上げを行った品目は、それぞれ別品目としてカウントした
値上げ率は発表時点における最大値を採用した。なお、価格据え置き・内容量減による「実質値上げ」も対象に含む
■次回発表は、2023年9月29日(金)午前9時に発表予定

調査結果

  1. 1 9月の値上げ、アイスや餅など2067品目 2カ月連続で前年から減少
  2. 2 9月は「調味料」が最多の1257品目、3カ月ぶり1000品目超え みそ・しょうゆなど対象
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