2023/6/9
2023年夏季賞与の動向アンケート
夏のボーナス、前年より「増加」企業が4割近くに
雇用の維持や物価高への配慮も
〜 支給額は2.4%増の見込み、コスト高が重荷 〜
はじめに
物価の上昇に賃金が追いついていない状況が続いている。厚生労働省が6月6日に発表した4月の毎月勤労統計調査(速報)では、物価の変動を反映した「実質賃金」は前年同月比3.0%減少した。減少は13カ月連続となり、マイナス幅は前の月の2.3%減から拡大している。
6月1日に、大手電力7社による電気料金の値上げが実施された。家計負担が増加するほか、幅広い業種で価格転嫁による商品・サービスの値上げラッシュが起きる可能性もあり、さらに個人消費の下押しが懸念される。
帝国データバンクは、値上げの夏を迎えるにあたり、2023年夏季賞与の動向についてアンケートを行った。
■アンケート期間は2023年6月2日〜7日、有効回答企業数は1,095社(インターネット調査)
調査結果
- 1 2023年夏のボーナス、企業の37.4%で1人当たり平均支給額が前年より「増加」
- 2 企業規模が大きいほど夏のボーナス「増加」の企業割合高まる
- 3 1人当たり支給額は前年から2.4%増。大企業は3.5%増、中小企業は2.2%増
