業界情報記事

「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2023年6月

食品値上げ、緩やかにペース減速へ 「値上げ疲れ」鮮明、年後半は値上げ控えも
〜 6月は3600品目対象、「カップめん」500品目の一斉値上げ 〜

はじめに

2023年の値上げは、鶏卵の供給不足といったイレギュラーに直面しながらも、昨年大幅に上昇した原材料コストの増加分について価格転嫁が進んでいる。今後は、小型PETボトル製品など23年中の値上げが表明されていない飲食料品の値上げ動向に加え、6月以降に引き上げられる電気代、人件費など、新たなコストアップ増への対応が注目される。2023年の値上げは、少なくとも今秋にかけて断続的に続き、7月にも予定ベースで年間3万品目を突破するとみられる。

一方で、足元では物価上昇に比べて家計の食費支出は勢いを欠いている。複数回にわたって値上げが行われた市販用冷凍食品をはじめ、値上げ後に店頭売れ行きが伸び悩む食品もあり、度重なる値上げについていけない消費者の「値上げ疲れ」「生活防衛」志向が鮮明となっている。150円を超える昨年以上の円安進行といった突発的なイレギュラーの発生を除けば、一部にとどまる価格据え置きや値下げといった「値上げ控え」の動きが、年後半にかけて広がる可能性もある。


■品目数および値上げは、各社発表に基づく。また、年内に複数回値上げを行った品目は、それぞれ別品目としてカウントした
■値上げ率は発表時点における最大値を採用した。なお、価格据え置き・内容量減による「実質値上げ」も対象に含む
■次回発表は、2023年6月30日(金)午前9時に発表予定

調査結果

  1. 1 「値上げ疲れ」鮮明に 8月に年3万品目へ到達予想も、値上げペース鈍化
  2. 2 6月は「カップめん」500品目超の一斉値上げ 7月は「パン」で1500品目の値上げラッシュに
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