2020/1/10
太陽光関連業者の倒産動向調査(2019年)
2019年の倒産件数は前年比22.1%減の74件
〜 太陽光関連業者の倒産、6年ぶりに減少 〜
はじめに
2006年1月から2019年12月までに発生した457社の太陽光関連業者(※)の倒産(法的整理 のみ、負債1000万円以上)について、「倒産件数・負債額の推移」、「倒産態様別」、「負債額別」、「地域別」、「業歴別」、「資本金別」、「従業員別」、「業種別細分類」、「倒産主因」について調査、分析した。
※太陽光関連業者とは、@太陽光発電システム販売や設置工事、太陽光パネル製造やコンサルティングなど関連事業を主業として手がけるもの、A本業は別にあり、従業として太陽光関連事業を手がけるもの、両方を含む
■前回調査は、2019年10月8日
調査結果
- 1 2019年の太陽光関連業者の倒産件数は74件(前年比22.1%減)。2014年以来、5年連続で太陽光関連業者の倒産は増加し、2018年は過去最多の95件となったが、2019年は6年ぶりに減少に転じた。負債額は212億3400万円(同11.6%減)と3年連続で減少した
- 2 2006年から2019年までの累計倒産件数457件のうち、「倒産態様別」では「破産」が432件(構成比94.5%)で最多。「負債額別」では「1億〜5億円未満」の174件(同38.1%)が最も多く、負債5億円未満が85.1%を占めた。「地域別」では「関東」が165件(同36.1%)、次いで「中部」の81件(同17.7%)となっている
- 3 「業歴別」では「5〜10年未満」の126件(構成比27.6%)が最多となり、次いで「30年以上」の87件(同19.0%)。「資本金別」では「1000万〜5000万円未満」が218件(同47.7%)と最も多く、「100万〜1000万円未満」の181件(同39.6%)を合わせて全体の87.3%を占めた。「従業員別」で最も多かったのは「10人未満」の317件(同69.4%)で、「10〜50人未満」の126件(同27.6%)と合わせて全体の96.9%に達した
- 4 業種別分類では「設備工事業」の111件(構成比24.3%)が最も多く、次いで「家具・じゅう器・家庭用機械器具小売業」の87件(同19.0%)。倒産主因では「販売不振」が333件(同72.9%)を占めた
