2022/5/23
「食品主要105社」価格改定動向調査(5月)
「値上げの夏」 7月までに3千品目が追加値上げ 今年累計は8千品目超える―食品主要105社
〜 輸入小麦・油脂の急騰が直撃、急激な円安も値上げ要因 〜
はじめに
食品の値上げが止まらない。世界的な食料品相場の上昇に加え、原油価格の高騰に伴う物流費や原材料費の値上がり、急激に進んだ円安など全方位でコスト増加が続いたことで、全面的な価格アップに踏み切る企業が目立つ。なかには、内容量を減らして値段を据え置く「ステルス値上げ」や、小幅な値上げを数回行うことでコストアップを吸収してきたものの、ここに来て大幅な価格引き上げを余儀なくされた例も散見された。食料品の価格高騰は中長期的に続くとみられるなかで、最近の急激なコストアップによって「企業努力で吸収可能な余力を大きく超えた」ケースが足下で増加している。そのため、今後さらに原材料価格の高騰が続けば、直接売価に反映せざるを得なくなるケースは今以上に増えるとみられ、秋口以降も「値上げラッシュ」は続く可能性がある。
■品目数および値上げは、各社発表に基づく。また、年内に複数回値上げを行った品目は、それぞれ別品目としてカウントした。なお、値上げ率は発表時点における最大値を採用した。なお、価格据え置き・内容容量減による「実質値上げ」も含む
調査結果
- ・ 「値上げの夏」7月までに3000品目が追加値上げ 今年累計は8000品目を超える
