2017/8/23
香川県における特徴的な産業分析
革製手袋製造業者の約7割が香川に
〜 造船関連、冷凍食品、めん類の製造も盛ん 〜
はじめに
地域で発展する産業は、地域が歩んできた歴史や気候、地理的条件に影響されるが、香川県では、どのような業種の企業が多く存在しているのだろうか。
帝国データバンク高松支店では、企業データベース「COSMOS2」(全国で約147万社を収録)から香川県に本社が所在する企業を抽出し、全国と比較して特徴的な産業を分析した。
なお、今回は、特徴的な業種を示す指標として、「全国」の構成比を基準とする「特化係数」を使用した。
■「特化係数」とは、地域の「特定の業種」が全国比でどれだけ特化しているかを見る係数である。今回は、ある業種の企業数が全業種の企業数に占める割合(以下:構成比)について、「全国」の構成比(「全国」の「業種A」の企業数÷「全国」の「全業種」の企業数)を1として、「香川県」の構成比(「香川県」の「業種A」の企業数÷「香川県」の「全業種」の企業数)を表したものを使用した。「特化係数」は、1より大きければ、その業種の構成比が「全国」より高く、小さければその業種の構成比が「全国」より低いことを示している。
調査結果
- 1 香川県で最も特徴的だった業種は「革製手袋製造業」(特化係数65.97)で、全国の業者の約7割が香川県に本社が所在していた。 以下、「船体ブロック製造業」(11.90)、「冷凍調理食品製造業」(7.55)、「めん類製造業」(6.59)が上位となった。
- 2 「革製手袋製造業」の総売上高は2年連続で減少、総従業員数(正社員のみ、役員・パートを除く)は2年連続で増加。
- 3 「船体ブロック製造業」の総売上高は2年連続で増加、総従業員数は2016年は横ばい。
- 4 「冷凍調理食品製造業」の総売上高、総従業員数は2年連続で増加。
- 5 「めん類製造業」の2016年の総売上高は微減、総従業員数は2年連続で増加。
