2021/2/1
岡山県 企業の休廃業・解散動向調査(2020年)
休廃業・解散は851件、3年ぶりに増加
〜 2021年は長引くコロナ禍で急増の懸念も 〜
はじめに
岡山県で2020年に休廃業・解散した企業(個人事業主を含む)件数は851件だった。前年より11件(1.3%)多く、3年ぶりに増加したものの、過去5年で2番目に少なかった。
2020年の倒産件数(73件)と比較すると、11.7倍にのぼった。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大が経済活動に大打撃を及ぼした。当初は休廃業・解散や倒産件数の急増が懸念されたが、政府や金融機関による効果的な資金サポートなどで大きく抑制されてきた一面がある。代表者の高齢化、後継者不在の中小企業では、長引くコロナ禍により経営改善が見込めないと判断し、休廃業・解散を選択する可能性が高まりそうだ。
■帝国データバンクが調査・保有する企業データベースのほか、各種法人データベースを基に集計
■「休廃業・解散企業」とは、倒産(法的整理)によるものを除き、特段の手続きを取らずに企業活動が停止した状態の確認(休廃業)、もしくは商業登記等で解散(但し「みなし解散」を除く)を確認した企業の総称
■調査時点での休廃業・解散状態を確認したもので、将来的な企業活動の再開を否定するものではない。また、休廃業・解散後に法的整理へ移行した場合は、倒産件数として再集計することもある
■2020年より一部集計対象・基準を変更し、2016年までの推移について遡り集計した
調査結果
- 1 2020年における岡山県の休廃業・解散企業は851件、3年ぶりに増加
- 2 2020年の倒産件数の11.7倍に
