景気・経済動向記事

「ファンド出資企業」の倒産動向調査

ファンド出資企業の倒産急増、過去10年で最多ペース
〜 コロナ禍のダメージで「小売業」が目立つ 〜

はじめに

コロナ禍以降、経済が正常化する中で業績が回復する企業がある一方、ビジネスモデルや事業・収益計画の修正を余儀なくされている企業もある。投資ファンドが、事業の将来性や収益拡大を見込んで資金を投入してきた企業の中でも明暗が分かれ、ファンド出資企業の法的整理が目立ってきた。

帝国データバンクでは、2023年および過去10年間(2014年〜)における「ファンド出資企業」の倒産動向について集計・分析した。なお、本テーマでの調査は初めてとなる。

■「ファンド出資企業」の倒産…企業倒産(法的整理)のうち、倒産時点もしくはそれ以前の概ね5年間で、投資ファンド等の出資が確認できたもの。中核企業や持株会社に出資し、当該企業も含めグループで複数社倒産した場合など実質的なファンド出資と判断できるものは、直接出資がなくてもカウントした

調査結果

  1. 1 2023年(1-7月)で34件判明。通年では過去10年で最多となる可能性がある。負債総額は3,976億円で、既に過去10年で2番目の水準。倒産全体の36.6%を占めている
  2. 2 倒産態様別では、「破産」が67.6%を占め、過去10年間累計(61.6%)と比べ増加傾向
  3. 3 業種別では、コロナ禍での業績悪化が顕著な「小売業(飲食店を含む)」が目立つ
  4. 詳細はPDFをご確認ください

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TEL:03-5919-9341  E-mail: tdb_jyoho@mail.tdb.co.jp

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