景気・経済動向記事

最低賃金引き上げにともなう企業の対応アンケート

最低賃金引き上げへの対応、企業の7割が賃上げ
〜 現時点の採用時の最も低い時給は平均1,086円、最低賃金を84円上回る 〜

はじめに

厚生労働省の審議会は7月28日に2023年度の最低賃金の目安を、全国平均で時給1,002円にすると決め、初めて1,000円を超えた。物価高への対応などが重視され、最低賃金は現在の961円から41円(2022年度31円)上昇、上げ幅は過去最大で、伸び率も4.3%(同3.3%)と高い水準になった。今後は各都道府県の審議会がそれぞれの地域の実額を決めていき、適用は10月頃が見込まれる。
また、厚生労働省が発表した2023年6月の働く人1人あたりの現金給与総額は前年同月に比べて2.3%増え、18カ月連続でプラスになった。しかし、物価の変動分を反映した実質賃金は前年同月と比べて1.6%減少、15カ月連続でマイナスとなった。物価の上昇に賃金の引き上げが追いついていない状況のなか、今回の最低賃金の引き上げはどのような影響があるだろうか。
そこで帝国データバンクは、最低賃金引き上げへの対応策などについてアンケートを行った。


■アンケート期間は2023年8月4日〜7日、有効回答企業数は1,040社(インターネット調査)

調査結果

  1. 1 今回の最低賃金の引き上げを受けて「対応する」企業は83.2%と8割超え
  2. 2 具体的な対応策として、「賃上げを行う」企業は7割(70.6%)
  3. 3 従業員を採用する時の最も低い時給(現時点)は約1,086円。2023年度の最低賃金の目安(1,002円)を84円上回る
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