2016/11/30
全国メーンバンク調査(2016年)
8年連続で三菱東京UFJが首位
〜 九州では福岡銀行が首位に 〜
はじめに
今年4月、東京TYフィナンシャルグループ(東京都民銀行・八千代銀行)が新銀行東京をグループに迎え、将来的な合併に向けた新体制を発足させた。一方、地方では2月、長崎県に基盤を持つ十八銀行とふくおかフィナンシャルグループ(福岡銀行・熊本銀行・親和銀行)が2017年4月をメドとする経営統合を発表、昨年10月に誕生した九州フィナンシャルグループ(肥後銀行・鹿児島銀行)に続き、九州エリアでの地銀再編も加速している。今後、他の地域でも進むとみられる再編の動きは、各金融機関と地元中小企業との関係性に変化を生じさせる可能性もあり、なかでもメーンバンクの果たす役割にこれまで以上に注目が集まっている。
帝国データバンクは、2016年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されている企業(146万社、特殊法人・個人事業主含む)がメーンバンクと認識している金融機関について抽出し、集計した。なお、同調査は2015年11月に続き8回目。
■本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメーンとして取引している実数とは異なる。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関を集計した
調査結果
- 1 全国では、「三菱東京UFJ銀行」が10万2453社(シェア7.01%、前年比▲0.06pt)となり、2009年の調査開始以降8年連続のトップ。以下「三井住友銀行」の7万9916社(同5.47%、▲0.01pt)、「みずほ銀行」の6万3648社(同4.35%、▲0.002pt)と続いた
- 2 業態別では、「都市銀行」がシェア20.06%(前年比▲0.07pt)で調査開始以降7年連続の減少。一方、最大シェアの「地方銀行」は39.01%(同+0.09pt)で7年連続の増加となった
- 3 地域別では、関東・中部・近畿の3大都市圏で首位のメガバンクのシェアが減少。九州では「福岡銀行」が「西日本シティ銀行」を上回りトップ行が交代
