2015/8/24
第2回トヨタ自動車グループの下請企業実態調査
トヨタ下請企業の6割が増収
〜 電子部品関連の下請企業数が増加 〜
はじめに
トヨタ自動車は5月8日に2015年3月期連結決算を発表し、純利益が初の2兆円超を記録、円安や原価改善を背景に好決算となった。また、8月4日に発表された2016年3月期の第1四半期では、通期売上見通しを上方修正し、前期から5000億円超の売上増を見込む。日本が誇るグローバル企業の好業績が、国内製造業を力強く牽引していくことが期待されている。
帝国データバンクは、自社データベースである企業概要ファイル「COSMOS2」(146万社収録)の中から、トヨタ自動車グループと直接、間接的に取引がある下請企業(一次下請先、二次下請先)を抽出し、その実態を分析した。
なお、トヨタ自動車グループの下請企業に関する実態調査は、2014年8月に続き2回目。
調査結果
- 1 トヨタ自動車グループの下請企業(一次下請・二次下請)の合計は、全国で3万1072社(一次下請5204社、二次下請2万5868社)
- 2 都道府県別にみると、グループ拠点の「愛知県」が一次・二次合計6305社(構成比20.3%)で最多。一次下請では3社に1社が同県の企業となっている
- 3 前回調査から社数の増加幅が大きかった業種は、一次下請では「電子部品製造」(増加率36.8%)、二次下請先では「自動車車体整備」(同38.9%)となっている
- 4 下請企業の2014年度業績を見ると、前期比で増収となった企業が全体の57.2%を占め、前回調査(2013年度-2012年度比較)の40.7%を大幅に上回った