レポート第4回　兵庫県の菓子メーカー97社の経営実態調査

はじめに

帝国データバンク神戸支店では、2015年1月時点の企業概要データベース「COSMOS2」（145万社収録）の中から、2013年度（2013年4月期～2014年3月期）の売上高が判明した兵庫県内に本店を置く菓子メーカー97社（売上高1億円以上、一部推定値含む）を対象に、売上高総額の推移、売上高規模別比較、損益状況、業歴別、地区別に分析した。同調査は2014年2月に続き4回目。

調査結果

1. 兵庫県の菓子メーカー97社のうち、2011年度～2013年度の3期連続で比較可能な売上高が判明している90社の売上高総額は、2013年度は1793億9900万円で、前年度比5.2％の減少となり、2012年度の1.3％増加から減少に転じた。
2. 2012年度と2013年度の損益が判明した50社のうち、「黒字」だった企業は38社（構成比76.0％）で4社減少したが、うち「2期連続黒字」となった企業は36社（同72.0％）で3社増加した。一方、「赤字」だった企業は5社増加の7社（同24.0％）で、うち「2期連続赤字」は1社増加の5社（同10.0％）となり、収益堅調な企業が依然として多数を占めるが、原材料高騰などからやや陰りがうかがえる。
3. 業歴別では「100年以上」が15社（構成比15.5％）、「50年以上100年未満」が37社（同38.1％）と、歴史の古い老舗企業が多いが、10年未満の企業が2社増加の9社となっている。
4. 地区別では「神戸地区」が社数、売上高合計ともに依然としてトップを維持している。