景気・経済動向記事

2015年度の賃金動向に関する九州企業の意識調査

賃金改善を見込む企業は48.9%で過去最高
〜 ベアが前年度比6.0ポイント増の38.6% 〜

はじめに

2014年4月の消費税率引き上げ以降、景気が低調に推移するなか、政府は政労使会議等を通じて賃金の引き上げを要請している。そのため、雇用確保とともにベースアップや賞与(一時金)の引き上げなど、賃金改善の動向はアベノミクスの行方を決定づける要素として注目されている。

そこで帝国データバンク福岡支店は、2015年度の賃金動向に関する企業の意識について九州・沖縄(以下、九州)企業を対象に調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2015年1月調査とともに行った。

調査期間は2015年1月19日〜31日。調査対象は九州企業1,952社で、有効回答企業は792社(回答率40.6%)。今回の調査は全国調査分から九州の企業を抽出・分析したもの。本調査における詳細データは、景気動向調査専用HP(https://www.tdb-di.com/)に掲載した。

調査結果

  1. 1 2015年度の賃金改善を「ある」と見込む企業は48.9%。前年度見込みを4.4ポイント上回り、2006年1月の調査開始以降で最高の見通しとなった。全国平均(48.3%)よりわずかに高い。また、2014年度に賃金改善を実施した企業は6割を超える
  2. 2 賃金改善の具体的内容は、ベア38.6%(前年度比6.0ポイント増)、賞与(一時金)24.4%(同1.0ポイント減)。賃金改善をベアで実施する企業が広がっている
  3. 3 賃金を改善する理由は「労働力の定着・確保」が大幅増加、7割に迫る。人手不足が続くなかで「同業他社の賃金動向」を挙げる企業が過去2番目となり、他社の動向をより意識する傾向が強まる。改善しない理由は、「自社の業績低迷」が最多となる一方、消費税率引き上げの影響は薄れてきている
  4. 4 2015年度の総人件費は平均2.59%増加する見込み

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