2024/8/1
生成AIの活用状況調査
生成AI活用は17.3%にとどまる、半数以上が人材・ノウハウ不足に懸念
〜 ガイドライン策定状況、5割以上の企業で「策定に前向き」 〜
はじめに
近年、ニュースやメディアで生成AIが取り上げられる機会が増えている。指示を与える構文「プロンプト」のテンプレート展開、動画投稿サイトでの活用方法紹介、イベントでの企業の取り組み事例紹介など情報は溢れている。活用用途は広がりを見せ、企業の間でも生成AIを取り入れようとする動きが盛んになっている。人手不足が慢性化するなか、生産性向上への活用やビジネスチャンスの創出への期待が非常に高まっている。
そこで、帝国データバンクは現在の生成AIの活用状況について調査を実施した。
■調査期間は2024年6月14日〜7月5日、有効回答企業数は4,705社(インターネット調査)
■属性の分析には、企業概要ファイルCOSMOS2(147万社収録)を使用
調査結果
- 1 『生成AI活用』企業は17.3%、うち9割近くの企業が一定の効果を実感
- 2 活用用途は「情報収集」が59.9%でトップ
- 3 生成AIの推進体制、企業の半数超で内製化、ただし、従業員数が多いほどその割合は低下
- 4 生成AI活用に対する理解、『経営者』と『一般社員』に大きなギャップあり
- 5 指針やガイドライン策定状況、5割以上の企業で「策定に前向き」
- 6 懸念や課題は「AI運用の人材・ノウハウ不足」が54.1%でトップ