2018/4/4
労働者派遣事業者の倒産動向調査(2017年度)
小規模中心に4年ぶりに増加
〜 今後は法改正の影響が懸念材料 〜
調査結果
- 1 2017年度(2017年4月〜2018年3月)の「労働者派遣業」の倒産は73件で、前年度比28.1%増となり、4年ぶりに増加に転じた
- 2 負債規模別にみると、「5000万円未満」の小規模倒産が71.2%(前年度比0.7ポイント減)となり、2016年度に続き7割以上を占め、小規模倒産の増加が全体の件数を押し上げている
- 3 2018年3月の「労働者派遣業」の景気DIは57.3となり、2010年7月以降、全体よりも高水準で推移。人手不足を背景に、需要が増加する一方、業界内での人材確保が困難になっているとみられる
- 4 2018年4月以降、労働者派遣事業に関連した法改正により、派遣先企業による派遣労働者の雇い止めなどが懸念され、業界に一定の影響が及ぶ可能性がある