レポート

飲料業界の動向と展望

健康志向と猛暑がけん引する清涼飲料市場の変化

2025/12/29

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

飲料

2024年度
2025年度

SUMMARY

清涼飲料業界は、炭酸飲料、ミネラルウォーター、コーヒー飲料、茶系飲料、果実飲料など多様な飲料を製造する。国内市場は長らく成熟状態にあるが、季節や天候による需要変動が大きく、とくに夏場の猛暑が消費を押し上げる特徴を持つ。近年は健康志向の高まりを背景に、無糖や低カロリー飲料、特定保健用食品や機能性表示食品の拡大が進んでいる。一方で、少子高齢化や人口減少により国内市場は縮小傾向にあり、各社は飲料以外の分野や海外展開を強化している。

直近では、猛暑やインバウンド需要の増加が販売をけん引し、過去最高水準の販売金額を更新する動きが続いた。価格改定や高付加価値商品の投入により、販売金額の伸びは生産量を上回っている。さらに、ノンアルコール飲料市場の拡大が新たな競争軸となり、酒類メーカーの参入も活発化している。こうした中、消費者ニーズは多様化し、健康・機能性・低価格帯をめぐる商品開発競争が一層加速している。

業界の課題としては、物流コストや人手不足による配送効率化の必要性、ペットボトルを中心とした容器の環境対応、原材料や燃料費の高騰などが挙げられる。とくにプラスチックごみによる環境負荷への対応は、企業の社会的責任として重要性を増している。また、コスト増にともなう価格改定が続く中、消費者の節約志向とのバランスをどう取るかも課題となっている。

このレポートでは、清涼飲料業界の市場構造と国内外の需要動向、健康志向やノンアル市場の拡大、物流や環境対応の課題について述べる。市場動向では、猛暑やインバウンド需要、価格改定の影響、消費者ニーズの変化を整理する。業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 飲料製造業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
  • 関連コンテンツ

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