レポート

医療機器業界の動向と展望

国内市場は底堅い需要ながら成長は鈍化、海外展開がカギ

2026/04/02

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

医療機器製造

2024年度
2025年度

医療用品製造

2024年度
2025年度

医療機器卸

2024年度
2025年度

■SUMMARY

医療機器業界は、疾病の診断や治療、予防を支える機器・用品の製造、流通までを含む産業であり、診断系、治療系、医療用品などに大別される。

高度医療の発展とともに技術革新を重ね、高齢化の進展や慢性疾患の増加を背景に、医療体制における中核産業として重要性は高い。国内では内視鏡やX線撮影装置など診断分野を中心に技術的な強みを培ってきた企業が成長する一方で、治療分野では海外勢の影響力が大きく、国際分業が進んでいるのが特徴である。

足元では、医療需要の回復と高機能化ニーズを背景に市場は底堅く推移している。国内市場は成熟傾向にある一方、海外では医療インフラ整備や人口動態を背景に成長が続き、各社は海外展開を成長戦略の軸に据えている。加えて、画像診断やモニタリング分野を中心にデジタル技術やAIの活用が進み、医療DXや遠隔医療を支える機器・サービスへの関心が高まっている。こうした環境変化の中で、事業の選択と集中や再編の動きも活発化している。

一方、業界を取り巻く課題として、医療費抑制政策による価格環境の厳しさ、各国で異なる規制対応、サプライチェーンリスクや地政学リスクへの対応などが挙げられる。

製造面では原材料や物流コストの上昇、人材確保や研究開発投資の負担が収益を圧迫している。また、卸流通面においても、低収益構造の是正や物流・ITを活用した効率化、医療機関への付加価値提供が求められている。

このレポートでは、医療機器業界の市場構造と国内外の需給動向、デジタル化や政策動向、再編・事業戦略の方向性について述べる。あわせて、医療機器・医療用品製造業および医療機器卸売業の動向を整理し、今後の成長要因と課題を概観する。業績動向では各分野の主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 医療機器製造業の業績動向
  • 医療用品製造業の業績動向
  • 医療機器卸売業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
  • 関連コンテンツ

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