レポート

酒類業界の動向と展望

2025/11/28

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

酒類

2024年度
2025年度

SUMMARY

酒類は酒税法上、アルコール分1度以上の飲料と定義され、発泡性・醸造・蒸留・混成の四分類に大別される。歴史的には家庭用・業務用双方で幅広く消費されてきたが、人口減少や健康志向、若年層の飲酒離れを背景に、市場は長期的な縮小傾向が続いており、需要構造の変化への適応が迫られている。

直近の動向として、業務用チャネルは回復傾向にある一方、原材料・容器材・物流費の高止まりや節約志向が需要を抑制している。酒税改正の影響もありビール系への回帰が進むなか、各社はRTD(Ready To Drink)商品やクラフトビール、高付加価値ワインなどの商品ポートフォリオ拡大で収益基盤の強化を図る。また、ノンアルコールや低糖質・低カロリー、機能性表示をともなう商品の存在感が高まっており、こうした新たなニーズの取り込みが成長のカギとなっている。

課題としては、構造的な需要縮小や原料・エネルギー・物流のコスト上昇、酒税変更への対応などが挙げられる。また直近では、サプライチェーンにおいてサイバー攻撃が発生しており、受発注や供給に波及するリスクが顕在化した。さらに、輸出は拡大基調にあるが、海外展開では品質管理、物流、現地規制対応の負荷が大きく、すべての事業者が容易に参入できる状況ではない。産業全体として“量の競争”から“価値の競争”への転換が求められる。

このレポートでは、酒類市場の定義・分類と産業構造、税制改正の影響、業務用・家庭用の消費動向、輸出の潮流、サプライチェーンとサイバーセキュリティの課題について述べる。業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 酒類製造業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
  • 関連コンテンツ
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