はじめに
一般的に、社長の年齢が高いということは、内外に対する信用が得やすい反面、企業としての活力や継続性の面においてはマイナスに働くことが多い。それにも関わらず、社長の平均年齢が上昇を続ける状況は、その産業や地域にとってのリスクが大きくなり続けているということでもある。社長の高齢化の背景には、若者による起業の減少のほか、事業承継の遅れという問題がある。自身の高齢化にともない、事業承継するのか、廃業するのか、選択を迫られる経営者は多い。
帝国データバンクは2014年12月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(約145万社収録)から「株式会社」「有限会社」114万4167社のデータを抽出。金沢支店では2014年の1年間における石川県の社長の交代状況のほか、社長の年齢、性別、出身大学、出身地などの属性データを分析した。
調査結果
- 社長交代率
社長交代率は3.67%で、全国平均の3.83%を0.16ポイント下回り全国23位。 - 社長の平均年齢
社長の平均年齢は58.4歳。 - 社長の出身大学
県内社長の出身大学別の社長数ランキングは、1位が金沢工業大学(216人)、2位が日本大学(171人)、3位が金沢大学、金沢星稜大学(各136人)、5位が明治大学(101人)と続いた。 - 出身地
県内では地元である石川県の出身者が圧倒的に多い。1位の石川県は10182人(構成比率91.8%)、2位の富山県236人(同2.1%)、3位の福井県111人(同1.0%)、以下大阪府(73人)、東京都(70人)までが上位5位の出身地となった。 - 女性社長
全国平均より低く、全国平均が7.46%に対し石川県は6.07%で、女性社長比率は全国42位。 - 人口10万人あたりの社長輩出数
福井県が33年連続トップ、石川県は11位。
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