景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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43.6 | -0.2 | 3カ月連続で悪化 |
概況
『北海道』の景気DIは、3カ月連続で悪化した。企業からは「北海道新幹線関連工事や再開発事業の加速が見込まれる」(建設)、「インバウンドが増加中」(飲食店)といった声が聞かれる。一方で、「酪農家は窮地に立たされている現状。このまま続けて大きな負債を抱える前に、離農を考える農家が増える見込み」(農・林・水産)といった危機感を募らせる企業もみられる。人手不足などを懸念材料にあげる企業もあるなかで、今後の北海道の景況感は伸びを欠く状況が続くとみられる。
景気DI
『北海道』の景気DIは、前月から0.2ポイント減の43.6となり、3カ月連続で悪化した。全国(44.5)との格差(北海道-全国)は▲0.9ポイントとなり、前月から0.3ポイント拡大した。道内では石狩地域や胆振地域の一部で景況感の改善がみられた。
規模別DI
「大企業」は前月比2.3ポイント増の46.3となり2カ月連続で改善した。「中小企業」は同0.7ポイント減の43.0となり3カ月連続で悪化。そのうち「小規模企業」は同0.8ポイント減の43.4で4カ月連続の悪化となった。規模間格差(大企業-中小企業)は3.3となり、前月から3.0ポイント拡大した。
業界別DI
『その他』を除く9業界中5業界で悪化した。『農・林・水産』は前月比6.1ポイント減の33.3となり、2カ月ぶりに悪化した。『製造』は同0.8ポイント減の39.6となり、3カ月連続で悪化。『製造』が40を下回るのは11カ月ぶり。『小売』は同2.4ポイント増の40.4となり、3カ月ぶりに改善した。
先行き見通しDI
「3カ月後」44.3(前月44.3)、「6カ月後」44.1(同44.0)、「1年後」44.0(同44.1)となった。業界別(『その他』を除く)では、『金融』と『不動産』の「3カ月後」が景気判断の分かれ目となる50を上回った。一方で『農・林・水産』の「3カ月後」は唯一40を下回った。