レポート山口県　社長年齢分析（2023年）

はじめに

「令和5年版 高齢社会白書」（内閣府）によると、65歳以上の高齢者人口は3624万人に達し、総人口の29.0％を占めている。企業においても経営者の年齢は上昇傾向で推移しており、2023年12月に発表した『山口県 後継者不在に関する企業の実態調査（2023年）』では、経営者が60歳以上の企業の40.7％が後継者不在であることが分かった。
地域経済の持続的な発展のためには、これまでに培ってきた技術・ノウハウを次世代へ伝承していくことが不可欠となる。コロナ禍を乗り越えたものの、引き続く物価高や人手不足などが経営課題となるなか、山口県における経営者の世代交代は進んでいるのだろうか。
帝国データバンク山口支店では、企業概要ファイル「COSMOS2」（約147万社収録）から2023年12月時点の企業（個人経営・非営利団体・公益法人など除く）の社長データを抽出した全国の調査結果をもとに、山口県に本社を置く企業9162社の社長の平均年齢について、業種別、都道府県別に集計・分析した。

調査結果

1. 山口県に本社を置く企業の社長の平均年齢は60.6歳（2023年12月時点）。前年から0.2歳上昇し、過去最高を更新
2. 業種別、8業種中5業種で60歳を超える。『不動産』が63.1歳でトップ
3. 都道府県別、『山口県』は全国25位。中国地方では2番目に低く