景気DI | 前月比 | 今月の特徴 |
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39.5 | 0.5 | 3カ月ぶりに改善するも、 40を下回る低迷が続く |
概況
2月の「長野」の景気DIは、3カ月ぶりに改善したが、2カ月連続で40を下回る低迷が続いている。企業からは「インバウンド客が多く、景気は改善されていると感じる」(飲食料品・飼料製造)など幅広い業種でインバウンド需要の寄与がうかがえた。一方、「電気代、ガス代、水道代の高騰が顕著に表れている」(不動産)など業種を問わずインフラコストへの懸念も引き続き多く聞かれる。また、「円安、地政学リスクといった見通せない要因」(各種商品小売)といったアメリカの動向から先行きの不透明感を危惧する声が高まっている。
景気DI
「長野」の景気DIは39.5と、前月比0.5ポイント上昇し、3カ月ぶりに改善した。「全国」を4.0ポイント下回ったが、前月よりも格差は0.6ポイント縮まり、都道府県別順位は38位と2ランクアップした。一方、「長野」が全国39位だった前年同月からは0.1ポイント改善し、2カ月連続で前年同月を上回った。
規模別DI
前月比で「大企業」は2.5ポイント、「中小企業」は0.2ポイント、「小規模企業」は1.1ポイント、それぞれ改善した。規模間格差は「大企業」と「中小企業」が前月比2.3ポイント、「大企業」と「小規模企業」も同1.4ポイントそれぞれ拡大したが、「中小企業」と「小規模企業」の差は0.9ポイント縮小。
業界別DI
需要が供給を上回り価格転嫁が進み始めた『運輸・倉庫』は前月比9.6ポイント、インバウンド需要を得た『小売』は6.6ポイント改善。一方、冬休みの反動で「旅館・ホテル」や「飲食店」を含む『サービス』は3.6ポイント、『建設』と『卸売』は各0.7ポイント、『製造』は0.3ポイントそれぞれ前月より悪化した。
先行き見通しDI
「長野」、業界別の『製造』、『卸売』、規模別の『中小企業』、『小規模企業』は前月同様、長期になるほど改善予想。『建設』と『大企業』は一進一退。『サービス』は1年後の改善、『小売』と『運輸・倉庫』は1年後の悪化。『建設』は一進一退を見込む。「長野」は、26カ月連続で長期になるほど改善予想。