レポート青森県社長年齢分析（2023年）

はじめに

「団塊の世代」の多くが後期高齢者に達し、事業承継の課題が一層深刻になるといわれている「事業承継2025年問題」が現実味を帯びてきている。青森県における後継者不在率は、61.2％（「青森県企業『後継者不在率』動向調査（2023年）」帝国データバンク青森支店、2023年11月発表）と高水準であり、事業承継の問題が一段と深刻になることが懸念されている。 帝国データバンク青森支店では、2023年12月時点の企業概要データベース「COSMOS2」（約1万8000社収録）から、企業の社長データ（個人、非営利、公益法人等除く）を抽出、集計・分析した。

調査結果

1. 青森県における社長の平均年齢は62.2歳（前年比＋0.1歳、全国平均60.5歳）となり、1990年の53.7歳から＋8.5歳となり、過去最高を更新した。年代別割合をみると「60代」が構成比28.5％を占め最多
2. 直近1年に社長交代が判明した企業の、交代前の社長の平均年齢は69.9歳（全国平均68.7歳）
3. 業種別にみると、不動産業が最も高く、平均年齢が65.3歳
4. 都道府県別にみると、「秋田県」が平均62.5歳（全国平均＋2.0歳）で最も高く、「岩手県」が62.4歳（同＋1.9歳）となっており、本県も含む北東北3県が高位にある