レポート

TDB景気動向調査2026年1月(北海道ブロック:道東・日胆)

■北海道ブロック

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

41.8

-1.3

2カ月ぶりに悪化

・概況

『北海道』の景気DIは、2カ月ぶりに悪化した。企業からは「昨年4月の建築基準法改正による建築確認審査の厳格化の影響で認可まで長期間を要し、着工の延期による受注物件の売り上げのめどが立たない切迫した状況」(建設)といった声や、「お客さまの購入に少し渋さがみられ、値上げしても売り上げが変わらないか、少し下がる傾向にある」(専門商品小売)といった声が聞かれる。一方、「道内企業のIT投資が増加傾向にある」(情報サービス)との声も聞かれ、今後の北海道の景況感は一進一退での推移が続くとみられる。

・景気DI

『北海道』の景気DIは、前月比1.3pt減の41.8となり、2カ月ぶりに悪化した。全国(43.8)との格差(北海道-全国)は▲2.0で、前月から0.7pt拡大した。道内では「道東」が前月比0.6pt減の38.8となり、「日胆」は同0.2pt減の41.9となった。

・規模別DI

「大企業」は前月比0.3pt増の44.4となり2カ月連続で改善した一方で、「中小企業」は同1.5pt減の41.4となり2カ月ぶりに悪化した。そのうち「小規模企業」は同1.5pt減の42.3となり2カ月連続で悪化。規模間格差(大企業-中小企業)は3.0となり前月から1.8pt拡大した。

・業界別DI

『その他』を除く9業界中6業界が悪化した。『卸売』は前月比1.0pt減の39.7となり2カ月ぶりに悪化し、9カ月ぶりに40を下回った。一方、『農・林・水産』は同7.1pt増の52.1となり、3カ月ぶりに改善し、2カ月ぶりに景気判断の分かれ目となる50以上の水準となった。

・先行き見通しDI

「3カ月後」44.1(前月44.4)、「6カ月後」45.3(同45.1)、「1年後」44.3(同45.1)となり、「6カ月後」が改善、他の2指標は悪化した。業界別では『農・林・水産』の「3カ月後」と「1年後」が50以上の水準となった。

■道東版

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

38.8

-0.6

2カ月ぶりに、再び悪化(道東)

・概況

企業からは「生産費用が高いまま下がらない状況が長く続いているため、酪農業は疲弊している」(農・林・水産)、「急な衆議院解散による政局の変化で来年度予算の遅れが懸念される」(建設)、「地元自治体(北見市)の財政難が影響」(建設)、「人手不足、技術職人が育たない、人口不足」(サービス)といった厳しい声が多く確認される。選挙後の新政権の経済政策に一定の期待感はあるものの、人材不足や物価高、利上げ局面などを踏まえると先行きが見通せない状況で、道東の景況感はもうしばらく一進一退の流れが続くものとみられる。

・景気DI

2026年1月の「道東」の景気DIは 38.8 となり、前月(39.4)から 0.6ポイント悪化した。『北海道』(41.8)との差は▲3.0ポイント と前月より縮小し、『全国』(43.8)との差(道東-全国)は ▲5.0ポイント で横ばいとなった。

・規模別DI

「大企業」は42.4(前月比+2.7ポイント)と改善した。一方で「中小企業」は38.4(同▲0.9ポイント)、「小規模企業」は38.8(同▲1.3ポイント)となり、ともに悪化した。規模間格差(大企業-中小企業)は4.0ポイントとなった。

・業界別DI

9業界中改善は5業界で、『農・林・水産』(50.0)、『運輸・倉庫』(46.7)、『小売』(38.5)、『製造』(38.1)、『建設』(38.0)が前月を上回った。悪化は4業界で、景気判断の分かれ目となる50以上となったのは『農・林・水産』のみであった。

・先行き見通しDI

「3カ月後」は42.0(前月40.2)、「6カ月後」は42.5(同41.6)、「1年後」は41.1(同41.0)となり、いずれも改善した。『北海道』『全国』との比較では、「3カ月後」「6カ月後」「1年後」のいずれも下回った。

■日胆版

今月の景気DI

前月比

今月の特徴

41.9

-0.2

3カ月連続で悪化(日胆)

・概況

「日胆」の景気DIは3カ月連続で悪化した。企業からは「設備ユーザーの設備投資案件計画は多数あるが、多くの案件が計画延期となっている」(建設)、「鉄製品を取り扱っているため、原材料の高騰が続いている」(自動車・同部品小売)といった声が聞かれる。道内の企業からは日胆地域で進む次世代半導体製造拠点などの整備に期待を寄せる声もあるなか、日胆の景況感は今後も一進一退の状況が続くとみられる。

・景気DI

2026年1月の「日胆」の景気DIは、前月比0.2pt減の41.9となり、3カ月連続で悪化した。『全国』(43.8)との格差(日胆-全国)は▲1.9となり、前月から0.4pt縮小した。『北海道』(41.8)との比較では日胆が0.1pt上回った。

・規模別DI

「大企業」は前月比5.6pt増の50.0で景気判断の分かれ目となる50以上の水準となり、3カ月ぶりに改善した。「中小企業」は同1.1pt減の40.8、そのうち「小規模企業」は同2.3pt減の41.7となり、ともに3カ月連続で悪化した。

・業界別DI

前月と比較可能な7業界中5業界が悪化した。『小売』は前月比0.9pt減の39.6となり、3カ月連続で悪化。『建設』は同0.9pt減の45.8となり、2カ月連続で悪化した。一方、『製造』は同6.7pt増の45.0となり、3カ月ぶりに改善した。

・先行き見通しDI

「3カ月後」44.9(前月41.2)、「6カ月後」46.5(同42.6)、「1年後」46.5(同41.2)となり、全ての指標で改善した。業界別の「3カ月後」をみると、『農・林・水産』と『建設』が50を上回る水準となった。

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