レポートオタフクソース(株) インタビュー【前編】

~お好み焼きの普及活動で、広島から全国へ展開~

2022/05/11
注目企業  食品  インタビュー

「100年経営企業」インタビュー2社目は、オタフクソース株式会社の佐々木孝富社長に登場いただく。同社の看板商品の「お好みソース」は戦後広島で誕生し、いまや全国各地で入手できる人気商品である。その全国展開の背景には、社員による実演や開業支援のための研修センターまで作る「お好み焼き」の普及活動があった。 

総合調味料メーカーとして、業務用製品、家庭用製品と幅広いニーズに対応し海外市場へも展開する同社のこれまでの軌跡と、これからの100年に向けた人材育成や、創業家として事業承継への思いを聞いた。

-創業時はメーカーではなく、卸・小売業としてのスタートだったそうですね

1922(大正11)年に醤油類卸と酒小売の商店として、広島市で創業しました。1938(昭和13)年に醸造酢の製造を開始した当時のブランド名が「お多福」で、現在の社名につながります。その後、被ばくという辛い体験を経て、1952(昭和27)年に、広島市に多くあるお好み焼き店からの要望を受け、さらさらしたソースではなく、粘度のあるお好み焼用ソースを開発し発売しました。

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