レポート2017年度長野県内企業売上高ランキング〈上位100社・速報〉
100社の総売上高は4兆6203億円、前年度比5.0%増 ~ 2年ぶりに増加し、リーマン・ショック後最高を記録 ~
はじめに
1年を通じ、県内企業の景況感がほぼ改善基調をたどった2017年度。景気DI(TDB景気動向調査、県内分)は2016年度半ばから上昇傾向が定着し、2017年度に入ってからも2018年1月までの10カ月のうち前月を下回ったのは一度(2017年8月)だけだった(2018年2月・3月は悪化)。各社は雇用、賃上げ、設備投資にも積極的に取り組んでおり、これらが景気の前向きな循環を下支えする状況となっている。一方、同じ業界でも個々の企業によって景況感には大きな差が存在。一般的に大手企業は好調でも、中小零細企業には波及していないと指摘されることもあるが、最近のDIをみると「大企業」と「中小企業」の間には大きな差が存在せず、「大企業」より「中小企業」の方が高くなることもあるなど、単純な規模間格差ではないことが窺える。
地域経済を牽引する大手企業の業績はどのように推移したのだろうか。帝国データバンクでは、県内企業の2017年度決算(2017年4月期~2018年3月期)を対象とした売上高ランキングを集計し、動向を分析した。当集計には金融機関や事業協同組合などは含めておらず、連結決算を採用している企業もすべて単体の売上高を採用している(6月14日現在で判明したデータに基づいて作成)。なお、3月決算企業のうち、株主総会が終了していない企業の売上高は決算案である。
調査結果
- 上位100社の総売上高は4兆6203億2600万円
2017年度県内企業売上高ランキングにおいて、上位100社の総売上高は4兆6203億2600万円となった。2年ぶりに増加に転じ、10年ぶりに4兆6000億円を突破している。 - 売上高トップはセイコーエプソン、上位5社に順位の変動なし
県内企業売上高トップはセイコーエプソン(株)(諏訪市)。記録が残る1985年度以来、トップの座を維持している。以下、5位までは前回から順位変動がなかった。 - 増収企業77社、30%以上増はシチズンマシナリーと樫山工業
100社のうち、増収となったのは77社、減収は22社。増収企業は前回(52社)から25社増加している。伸び率が最も大きかったのは、34.2%増のシチズンマシナリー(株)(御代田町)。30.9%増の樫山工業(株)(佐久市)が続いている。 - 業種別では「製造」が46社、金額は全体の6割を超える
業種別では「製造」46社、「販売」38社、「建設」「サービス・その他」各8社。「製造」は売上高の合計も2兆7903億5700万円に達し、全体の約6割を占めている(60.4%)
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