レポート高知県に集積する産業分析

紙製品・漁業・林業に関する業種が集積 ~ スーパーストアや建設関連業種も上位に ~

2017/10/11
建材・窯業  食品  紙・パルプ  流通

はじめに

地域で発展する産業は、地域が歩んできた歴史や気候、地理的条件に影響されるが、高知県では、どのような業種の企業が多く存在しているのだろうか。

帝国データバンク高松支店では、企業データベース「COSMOS2」(全国で約147万社を収録)から高知県に本社が所在する企業を抽出し、全国と比較して特徴的な産業を分析した。

なお、今回は、特徴的な業種を示す指標として、「全国」の構成比を基準とする「特化係数」を使用した。

■「特化係数」とは、地域の「特定の業種」が全国比でどれだけ特化しているかを見る係数である。今回は、ある業種の企業数が全業種の企業数に占める割合(以下:構成比)について、「全国」の構成比(「全国」の「業種A」の企業数÷「全国」の「全業種」の企業数)を1として、「高知県」の構成比(「高知県」の「業種A」の企業数÷「高知県」の「全業種」の企業数)を表したものを使用した。「特化係数」は、1より大きければ、その業種の構成比が「全国」より高く、小さければその業種の構成比が「全国」より低いことを示している。

調査結果

  1. 高知県で最も特徴的だった業種は「テッシュペーパー等家庭紙、衛生用品材料原紙製造業」(特化係数19.82)だった。「スーパーストア業」(同6.74)、「カツオ漁等一般海面漁業」(同5.32)、「マダイ、ハマチ等海面養殖業」(同4.15)、「製材業」(同3.94)が上位となった(協同組合、福祉団体を除く)。
  2. 「テッシュペーパー等家庭紙、衛生用品材料原紙製造業」の総売上高は2年連続で減少。総従業員数(正社員のみ、役員・パートを除く)は2年連続で増加。
  3. 「カツオ漁等一般海面漁業」の2016年の総売上高、総従業員数は増加。
  4. 「マダイ・ハマチ等海面養殖業」の総売上高は2年連続で増加、2016年の総従業員数は減少。
  5. 「製材業」の2016年の総売上高は増加、総従業員数は減少。
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