レポート東北6県「社長年齢」分析調査（2024年）

「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」が到来した。帝国データバンク仙台支店が実施した調査では、2024年における東北6県企業の後継者不在率は54.0％と、調査開始以降最低となり改善傾向が進んでいる一方、代表者の年齢が「80代以上」はわずかに増加に転じた。足元では「経営者の病気・死亡」による倒産も増加しており、円滑な事業承継に向けて早期に準備を進める必要性が一層高まっている。

■ 本調査では、企業概要ファイル「COSMOS2」（約148万社収録）から2024年12月時点における企業の社長データ（個人、非営利、公益法人等除く）を抽出し、集計・分析した

調査結果（要旨）

1. 2024年時点の社長の平均年齢は61.8歳。前年を0.1歳上回り、34年連続の上昇で過去最高。社長が交代した割合は3.83％、前年からほぼ横ばいで17年連続の3％台
2. 「50歳以上」の社長は8割超、「40歳未満」の若手経営者は2.4％にとどまる
3. 県別、「岩手県」と「秋田県」が全国トップ、6県全てで全国平均（60.7歳）を上回る
4. 交代した社長の就任経緯、「同族承継」と「内部昇格」が多くを占める

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