レポート中国地方　社長年齢分析（2024年）

「令和6年版 高齢社会白書」（内閣府）によると、65歳以上の高齢者人口は3623万人に達し、総人口の29.1％を占めている。企業経営者の年齢も上昇傾向で推移しており、2024年12月に発表した『中国地方 後継者不在に関する企業の実態調査（2024年）』では、経営者が60歳以上の企業の38.7％が後継者不在であることが分かった。

後継ぎの確保、Ｍ＆Ａなどによる事業承継に加え、人材不足、幅広い物価高騰への対応が重大な経営となるなか、経営者の世代交代は進んでいるのだろうか。

帝国データバンク広島支店では、企業概要ファイル「COSMOS2」（約148万社収録）から2024年12月時点の企業（個人経営・非営利団体・公益法人など除く）の社長データを抽出した全国の調査結果をもとに、中国地方に本社を置く企業5万5870社の社長の平均年齢について、業種別、中国5県別に集計・分析した。

調査結果（要旨）

1. 中国地方に本社を置く企業の社長の平均年齢は60.7歳（2024年12月時点）。前年から0.1歳上昇し、過去最高を更新
2. 業種別、8業種中6業種が60歳以上。『不動産』が63.9歳で最も高く
3. 中国5県別、『島根県』が62.0歳でトップ。全国でも5番目に高く

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