レポート九州・沖縄地区の「医療機関」倒産動向(2024年)

医療機関の倒産が2000年以降で過去最多 「患者が戻らない・・・」苦戦する医療機関が続出

2025/01/14
倒産・休廃業  サービス  医療・介護

九州・沖縄地区の医療機関(病院・診療所・歯科医院)の経営事業者の倒産が、2024年には病院2件、診療所6件、歯科医院5件の計13件発生。2000年以降で最も多かった2013年、2018年(各9件)を上回り、過去最多を更新した。

業態別の負債は病院が24億8200万円、診療所が8億7800万円、歯科医院が6億100万円で総額は39億6100万円となった。負債額が最大となったのは医療法人社団アブラハムクラブ(負債13億1200万円、病院、宮崎県、8月民事再生法)、続いて、医療法人篤信会(同11億7000万円、病院、長崎県、6月破産)となった。背景にはコロナ禍に減少した患者がアフターコロナにおいても来院者数が戻らずに苦戦していることなどが考えられる。また、経営者の高齢化や健康問題を理由に継続を断念する施設が増加し、過剰債務などを理由として廃業ではなく法的整理を選択するケースが増えている可能性もあり、医療機関の倒産は引き続き高水準で推移するものとみられる。

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20250114_九州・沖縄地区の「医療機関」倒産動向(2024年)

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