レポート栃木県内企業のメインバンク実態調査(2024年)

足利銀行、県内シェア45.92% ~足利小山信金、常陽銀行、大田原信金などがシェアアップ

2025/01/10
資金繰り  金融

2024年12月23日、ホンダ、日産、三菱の各自動車会社が経営統合に向けた協議を開始する旨の発表があった。国内を代表するような企業であっても、生き残るためには激烈な経営努力が必要である。同じことが金融機関にも言えるのではないだろうか。人口や企業数の減少、長期にわたる低金利が招いた収益環境の悪化、そして何より苛烈な競合など、銀行を取り巻く環境は自動車業界以上と言っても過言ではない。事業領域の拡大や、新たな融資方法(企業価値担保権など)の模索、さらには金融機関としての目利き力強化など、対応しなければならない課題は山積している。加えて、ネット銀行などの新業態とのサービス競争も厳しさを増しており、再編の方向性は未だ錯綜しており、今後の動向には目が離せない。

そこで、帝国データバンク宇都宮支店では、2024年10月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されている約147万社のデータのなかから、栃木県内企業約2万2000社(全業種・個人営業含む)が、メインバンクと認識している金融機関について抽出し、県内企業と金融機関の関係実態について調査した。なお、調査対象は全業種全法人で、個人経営も含む。栃木県内においての同調査は前回2023年10月に続き15回目。

※本調査は「COSMOS2」に収録されているデータのため、各金融機関がメインとして認識する企業とは異なるケースもある。また、1企業に複数のメインバンクがある場合は、各企業が最上位と認識する金融機関をメインバンクと集計した。

調査結果(要旨)

  1. 2024年10月時点の栃木県内企業のメインバンク、トップは足利銀行(9,940社・シェア45.92%)で、調査開始以来15年連続で首位であった。2位には栃木銀行(5,298社・24.47%)、3位には群馬銀行(900社・4.16%)であった。上位2行のシェアは70.39%。足利小山信金、常陽銀行、大田原信金などのシェアアップが確認できた
  2. 業種別の内訳は、足利銀行が全ての業種でトップ、栃木銀行が2位であった。3位については小売業以外の7業種で群馬銀行が独占した。売上高規模別では、10億円未満では地銀のシェアが目立つが、「売上高50億円以上」になると、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行などのメガバンクが名前を連ね、ニーズが変化する様子が分かる

詳細は、以下のPDFをご覧ください

20250110_栃木県内企業のメインバンク実態調査(2024年)

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