評点とは

信用調査報告書や企業概要データCOSMOS2などに記載されている「評点」に関する疑問や使い方などを紹介します。

Q1 評点とは何ですか?
TDBが企業を100点満点で評価した点数で、企業が健全な経営活動を行っているか、支払能力があるか、安全な取引ができるかを第三者機関として評価したものです。
Q2 なぜ企業に評点をつけているのですか?
時系列での比較や他社との比較を容易にするためです。調査時に重要項目の評価を点数化しておくことで企業の状態をわかりやすく表すことができます。評点は取引基準に活用されるケースが多く、企業に評点がついていると商取引が円滑になります。
Q3 どのような企業に評点をつけているのですか?
一部の業種を除き、すべての企業に評点をつけております。

評点をつけない業種一覧PDF(40KB)

Q4 評点に情報公開の度合いは影響しますか?
影響します。客観的な評価を行うためには、正しい情報をできるだけ多く入手する必要があります。情報公開に積極的な企業は、取材を通して得られる情報も多く、適正な評価につながります。
Q5 評価はどのような方法でしていますか?
業績・業歴等の「定量評価」と経営者等の「定性評価」など7項目に加点・減点を反映し、全9項目により総合的に評価しています。評点要素は、TDBが持つ100万社以上の企業情報を分析し、業種ごとに評価基準を設けることで適正化を図っています。
信用要素 評点
業歴(1〜5) 5
資本構成(0〜12) 6
規模(2〜19) 4
損益(0〜10) 7
資金現況(0〜20) 9
信用要素 評点
経営者(1〜15) 10
企業活力(4〜19) 10
加点(+1〜+5)
減点(-1〜-10)
合計/100 51
信用程度
 A(86 〜100)
 B(66 〜 85)
◎C(51 〜 65)
 D(36 〜 50)
 E(35 以下)

【業  歴】  企業運営の継続性を評価。業歴が長いほど高得点
【資本構成】  企業財務の安定性を評価
【規  模】  年売上高、従業員数など経営規模を評価
【損  益】  会社の損益を決算報告書などから客観的に評価。
【資金現況】  調査時点での業況・収益・回収状況・支払状況・資金調達余力を評価
【経 営 者】  経営者を、個人の資産背景や経営経験、人物像などの要素から評価
【企業活力】  TDB調査員が、企業活力を人材・取引先・生産販売力・将来性の要素で評価
【加点/減点】 上記項目だけでは十分に反映されていない要素がある場合、当項目で反映

Q6 評価する人によって点数が異なりますか?
評価は、決算数値など基準に当てはめて算出される定量評価と、現地取材を行ったTDB調査員の評価を合わせて点数化していますが、恣意的な操作はできない仕組みになっています。また、調査後の評価内容については審査を行い、適正な評価を行っているかをチェックしています。
Q7 TDBの評点と、格付機関など他の評価機関の評価結果とは、どのような関係にあるのですか?
評価方法・評価結果共に他の調査会社や格付機関とは関係なく、独自の基準で評価を行っております。また、被調査先から費用をいただいて評価することはありません。
Q8 オンラインサービスで評点を見ましたが、いつの時点の評価でしょうか?
調査時点の評価になります。信用調査報告書に関しては、COSMOSNETの企業トップページ左側にある「CCR(信用調査報告書)」欄内および「CCR」の各ページ上部に調査年月日が記載されていますのでご確認ください。 企業概要データCOSMOS2は、各種取材に基づき作成していますので、信用調査報告書の評点変更後や各種取材後に更新されます。
Q9 評点はどの商品に載っていますか?
評点を見る方法は6つあります。
  1. 1 信用調査報告書
  2. 2 企業概要データCOSMOS2
  3. 3 企業定点観測サービス SAFETY
  4. 4 COSMOSNET 信用調査報告書の企業概要ページ
  5. 5 COSMOSNET COSMOS2(企業概要)基本データ
  6. 6 COSMOSNET COSMOS2(企業概要)フルデータ
Q10 自分の会社の評点はどこで見られますか?
自社データの利用は不可となっておりますので、ご覧いただけません。
Q11 評点は誰が利用しているのですか?
官公庁や一般企業で利用されています。金融機関の与信部門の方、企業の営業管理・審査・経理部門の方、中小企業の経営者などが取り引きの際に判断の参考にされています。
Q12 いつどのように利用するのですか?
主に新規取引や与信管理の際などに、信用に関する第三者の客観的な評価として利用されています。 ただ、評点は企業の規模や成長性に関することまで含まれる総合評価なので、評点が同じ企業でもその構成内容により経営状況が異なることがあり、各評点要素の内訳を確認することが大切です。また、評点は適宜変化しますので、定期的に確認し、C-モニタリング倒産予測値などの変動に関する情報と照らし合わせて判断することが大切です。
Q13 評点と倒産確率は関係ありますか?
評点では、個別企業の倒産確率に関する判断はできません。倒産確率を知るには倒産予測値をおすすめします。評点が低くても問題なく取り引きできることもありますが、評点が低いよりも高いほうが安全であると言えます。バランスの良い取引先ポートフォリオを組み、評点に応じた取引条件を設定するなど常にリスクヘッジすることが大切です。また、評点だけでなく、企業定点観測サービス SAFETYC-モニタリングなどで変動に関する情報を確認することも重要です。
Q14 何点の企業が多いのですか?
景気動向にも左右されますが、40点台の企業が最も多くなっています。
Q15 同じ評点なら信用度は同じですか?
一概に同じとは言えません。同じ評点でも設立して間もない企業もあれば、業歴が長い企業もあり、評価内訳はさまざまです。評点の急激な変動など個別企業ごとの推移を継続的な視点で見ることも大切です。
Q16 評点欄が数字でないものがあるのですが…
紙媒体で提供している企業概要データCOSMOS2は、評点が50点未満の場合、D1〜D4で表示されます。詳しい評点を知りたい場合は、信用調査報告書をご覧ください。
Q17 評点が空欄になっているものがありますが、なぜですか?
信用調査報告書では、評点を構成する要素のうち、内容が判明しない部分がある場合や、正常な営業が行われていないと判断した場合は、評点は空欄になります。その他の情報を参考にしてください。なお、企業概要データCOSMOS2では、内容が判明しなかった場合のほか、評点をつけない業種の場合も空欄になります。

評点をつけない業種一覧 PDF(40KB)

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