「福岡」 (株)守田(資本金900万円、福岡市東区香椎照葉5-1-12-2605、代表守田幹弘氏)は、7月12日までに事業を停止、事後処理を山口雅司弁護士(福岡市中央区赤坂1-15-33、萬年総合法律事務所、電話092-751-7667)ほか2名に一任、自己破産申請の準備に入った。
当社は、2019年(令和元年)9月に設立されたスクラップ卸業者。北部九州を中心とした九州全域のほか、韓国や台湾などの海外を商圏に、産廃業者や地場の工事業者などから仕入れた鉄・非鉄スクラップの卸売りを手がけていた。2021年には福岡県内に3拠点有していたスクラップの加工工場を北九州市小倉地区に新設した工場に集約。業歴は浅いながらも代表の前職での事業実績から一定の営業基盤を有し、2022年8月期の年売上高は約205億8100万円を計上していた。
しかし、相場は需要に左右されることに加えて、販売先は海外が主体となっていたことから為替などの変動も大きく、収益は低調に推移していた。近時は、取引先とのトラブルにより、資金繰りがひっ迫するなど業況が急変。代表と連絡が取りづらくなっていたなか、事業継続が困難となり、今回の事態となった。
負債は流動的ながら約30億円。