レポート株式会社KSB（旧：石橋工業）

「福岡」　（株）KSB（旧商号：石橋工業（株）、資本金4300万円、福岡市西区石丸2-41-7-405、代表清算人石橋厚子氏）は、8月19日に福岡地裁より特別清算開始命令を受けた。

　当社は、1918年（大正7年）6月に創業、47年(昭和22年)7月に法人改組した精麦卸売業者。官公庁や畜産業者向けに、大麦や飼料用トウモロコシを関係会社経由で販売するほか、精麦に付随するレストランの運営や倉庫業も手がけ、2008年5月期には年売上高約31億7500万円を計上していた。

　しかし、消費低迷や得意先の畜産農家の廃業が相次ぎ、2019年5月期の年売上高は約27億円までにダウンし、収益も低調に推移していた。設備投資に伴う過去からの借入金が重荷となっていたなか、2020年3月2日に鳥越製粉（株）(TDB企業コード: 820013705、福岡市博多区、東証一部)が100％出資し新たに設立・子会社化した新・石橋工業（株）(2020年1月設立)に対し、当社の精麦・飼料・倉庫事業を譲渡。同日、当社は石橋工業（株）から（株）KSBに商号変更するとともに本店を現本店所在地に移転したあと、同年11月27日開催の株式総会の決議により解散していた。

　負債は2019年5月期末時点で約48億円だが、変動する可能性がある。

　なお、事業は新・石橋工業（株）が従来通り行っている。