倒産速報記事

パシバ株式会社

元・ジッポライターなど喫煙具卸
電子式・加熱式たばこ普及や改正健康増進法でライター需要が激減
特別清算開始命令受ける
TDB企業コード:580349092

負債34億円

「大阪」 パシバ(株)(旧:(株)元林、資本金6960万円、登記面=大阪市中央区北浜2-3-9入商八木ビル、代表清算人片岡牧弁護士)は、7月2日に大阪地裁へ特別清算を申請し、同月7日に特別清算開始命令を受けた。

 当社は、1905年(明治38年)3月に創業後、54年(昭和29年)3月に喫煙具卸商として(株)元林商店を設立、その後70年3月に(株)元林へ商号変更した。戦火による休業時期を含めると100年以上の歴史を有する老舗で、ライターを中心とした喫煙具業界ではトップクラスに位置していた。国産・輸入品を含めた喫煙具を中心に、バッグやベルト、アクセサリーなどの服飾雑貨および時計、化粧品雑貨など徐々に取り扱いを拡大し、かつては東京支店のほか札幌や名古屋、高松などにも営業所を開設。大手百貨店や専門店、量販店など約2000社を得意先に全国規模で営業基盤を構築し、98年1月期には年売上高約97億7200万円を計上していた。

 しかし、販路の拡大に伴って不良債権が散発するなかで、2001年9月には主力得意先であった流通大手の(株)マイカル(TDB企業コード:580455952)が破綻。約5000万円の不良債権が発生すると同時に約10億円の売り上げを消失していた。以降は、売り上げが大きく伸び悩み、2010年2月に入って取引金融機関に対してリスケを要請し資産査定を進めた結果、10億円を超える債務超過に転落。さらに、デリバティブ取引による損失で収益は大幅に悪化していた。

 そのため、経営コンサルタントによる指導のもと再建計画を策定し、2012年にはスモーカーズカフェを立ち上げるとともに、イタリア製ブランドバッグを中心とした服飾雑貨製品の直営小売事業にも進出。さらに、近年は100円均一ショップ向けの生活雑貨卸事業も手がけたことで、一時は売り上げも回復基調にあったものの、電子式・加熱式たばこの普及や2020年4月の改正健康増進法の影響で喫煙具はさらに伸び悩み、収益面も低調に推移。2020年2月には本社不動産を売却しバッグ販売の旗艦店を閉店するなどリストラに着手するとともに、スポンサーを募っていた。2021年に入りスポンサーが見つかったことで新会社を設立し、同年2月1日に現商号へ変更のうえ新会社へ事業を譲渡し、株主総会の決議により4月30日に解散していた。

 負債は金融債務が大半で約34億円が見込まれる。

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