レポート株式会社フェリーチェ

2021/03/24

TDB企業コード:143007595 東京都大田区 ホテル運営 新型コロナウイルスの影響 破産手続き開始決定受ける 負債36億7300万円

「東京」 (株)フェリーチェ(資本金800万円、大田区南蒲田1-25-13、登記面=大阪府大阪市西区南堀江1-11-21、代表谷角大悟氏)は、3月10日に大阪地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は浜田真樹弁護士(大阪府大阪市北区西天満4-3-25、浜田・木村法律事務所、電話06-6360-7517)。財産状況報告集会期日は5月24日午後2時50分。

 当社は、2012年(平成24年)8月に設立。「FELICE(フェリーチェ)」や「RELIEF(リリーフ)」などのホテル名でホテル運営を手がけていた。北海道、東京、大阪、福岡、沖縄などに全11ホテル(2018年12月時点)を展開していたほか、ホテル内に飲食店を出店するなどして2019年12月期には年収入高約57億2400万円を計上していた。

 しかし、日韓関係の悪化で韓国からの観光客が減少したことなどを背景に2019年12月期は営業利益段階で赤字を計上し、事業の縮小を検討し始めていた。そうした矢先、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言が発出、休業を余儀なくされるなど急激に経営が悪化。他社への事業譲渡を進め事業縮小に着手していたなか、感染拡大の影響が長期化し、先行きの見通しが立たなくなったため、2020年12月31日までに事業を停止。2021年1月に登記面本店を大阪市に移転するなか、2月19日に自己破産を申請していた。

 負債は債権者約195名に対し約36億7300万円。

 なお、当社が運営していた一部のホテルは別会社によって現在も営業を継続している。