レポート「SUBARU」グループの下請企業実態調査

SUBARUグループ下請先は8776社 ~ 県別では、群馬県が3位 ~

2017/10/27
サプライチェーン  ガバナンス

はじめに

日産自動車に続き、SUBARUの群馬製作所(群馬県太田市)においても無資格者による新車の完成車検査を行っていたことが27日までに判明した。日産の無資格検査問題を受け、社内調査を進めるなかで発見したという。今後リコールに発展するおそれもあり、販売面とともに、SUBARUグループと取引のある下請企業に影響を及ぼす可能性もある。

帝国データバンクは、企業概要データベース「COSMOS2」(147万社収録)の中から、SUBARUグループと直接、間接的に取引がある下請企業(一次下請先、二次下請先)を抽出し、都道府県別、業種別、年商規模別に集計・分析した。

SUBARUグループの下請企業実態に関する調査は、今回が初めて。

■調査対象は、SUBARU本体のほか、同社の2016年度・有価証券報告書に記載がある連結子会社で、自動車および自動車部品の製造・物流・保管に関わる子会社5社(富士機械、イチタン、桐生工業、スバルロジスティクス、東扇島物流センター)の計6社とした

■抽出条件は、製造業、卸売業、サービス業の3業種<食品などSUBARUグループの本業と関連の薄い業態は除く>で、資本金3億円以下の企業(個人含む)を「下請先」とした

■SUBARUグループの複数社と取引関係がある企業については「1社」としてカウントした

■取引の有無、売上高、所在地は最新のものとしたが、弊社調査後に変動している可能性もある

調査結果

  1. SUBARUグループの下請企業の合計は全国で8776社(一次下請先993社、二次下請先7783社)にのぼることが判明。これらの一次下請先、二次下請先の総従業員数は47万5074人
  2. 都道府県別に見ると、「東京都」(2119社、構成比24.1%)がトップ。以下、2位は「愛知県」(812社、同9.3%)、3位は「群馬県」(733社、同8.4%)の順
  3. 業種別に見ると、一次下請先では「他の一般機械器具卸」が35社(構成比3.5%)で最多。二次下請先では、「産業用電気機器卸」が336社(同4.3%)でトップ
  4. 年商規模別に見ると、「1億~10億円未満」が4692社(構成比53.5%)で最多。「1億円未満」(1115社、同12.7%)と合わせて、全体の6割強が年商10億円未満の中小企業
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