レポート

管工事業界の動向と展望

設備更新と高度化需要を取り込む管工事業界

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

管工事

2025年度
2026年度

■SUMMARY

管工事業は、冷暖房、空気調和、給排水、衛生、ガスなどの設備を設置し、水、油、ガス、空気などを送配するための配管やダクトを施工する業界である。対象はオフィス、住宅、病院、工場、データセンター、商業施設など幅広く、設備の新設に加えて点検、修繕、更新も担う。建物の快適性や衛生環境、生産設備の安定稼働を支え、建築物の性能や資産価値にも関わる。大手設備会社、サブコン、地域の配管・空調会社、専門技能業者などで構成され、近年は発注者が設備工事を直接発注する分離発注も広がっている。

市場は、大都市圏の再開発、ホテルや商業施設の改修、老朽設備の更新、省エネルギー・脱炭素化に向けた高効率設備への切り替えに支えられ、堅調に推移している。生成AIやクラウドサービスの普及にともなうデータセンターの新増設も需要を押し上げており、高発熱機器に対応する液冷配管や設備制御など、事業領域は総合的な熱マネジメントへ広がりつつある。また、国土強靱化や防災政策の強化を背景に、上下水道の更新、公共施設の設備改修、雨水貯留や排水設備、浸水対策などの需要拡大も見込まれる。

一方、資材費や人件費の上昇、技能労働者の不足、工期の長期化は、収益性や施工能力を左右する課題である。データセンターなど高度な設備工事では、IT機器の発熱特性を理解した設計力、既設空調との統合、運用データの分析といった新たな能力が求められる。公共投資や民間建設投資の変動、資材価格の高止まり、災害時における施工体制の確保も継続的なリスクである。

このレポートでは、管工事業界の構造と市場環境を整理する。市場動向では、再開発や設備更新、省エネルギー・脱炭素化、防災・減災、データセンター向け冷却設備などの需要について述べる。業績動向では主要企業の2024年度、2025年度の実績と2026年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 管工事の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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