レポート

管工事業界の動向と展望

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

管工事

2024年度
2025年度

■SUMMARY

管工事業界は、新築建物や既存建物における水道、ガス、空調、暖房、排水設備の設置、修理、保守を行う重要な役割を担っている。主な工事内容として、新築建物の設備配管工事、既存設備の修理・保守工事、リフォームやリノベーションにともなう配管工事、官公庁や地方自治体からの公共工事などが挙げられる。これらの工事は、建設業界全体の景気動向や公共事業予算、住宅市場の動向、技術革新(特にエネルギー効率化関連)などにより、需要動向は大きく左右される。

市場としては、新型コロナによる落ち込みから回復し、老朽化したインフラの更新需要や底堅いホテルや商業施設の建設需要により、緩やかな安定成長を見せている。業界の課題として、国内の管路施設老朽化が顕在しており、道路陥没事故が多発している。国土交通省が地方公共団体に対して「下水道管路の全国特別重点調査」の実施を要請したことを受け、老朽インフラ問題への本格的な取り組みが開始された。管工事業界においては、中・長期わたる需要創出の局面となっている。

市場動向を見ると、2023年度は大都市圏を中心とした大型再開発案件や産業空調が堅調に推移し、管工事業の受注高や完成工事高が大幅に増加した。2024年度も引き続き大都市圏を中心とした大型再開発案件に加え、ホテルや商業施設のリニューアルにより受注高は増加。2025年度は政府分野、民間分野ともに増加傾向は継続する見通し。

このレポートでは、管工事業界の最新動向や市場展望、業績動向、統計データについて解説するほか、関連法規および団体を紹介する。業績動向では、管工事業主力120社の2023年度、2024年度の業績と2025年度の見通しを掲載する。また、統計データでは、2016年度以降の管工事受注高(主要20社)を掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 管工事の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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