レポート

総合商社業界の動向と展望

原材料の調達からインフラ運営まで、幅広い事業を展開

2026/01/30

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

総合商社

2024年度
2025年度

■SUMMARY

総合商社は、多岐にわたる商品やサービスを扱い、原材料の調達から最終製品の販売、投資やインフラ運営など幅広い事業を展開する。世界中の企業や市場と結びつく広いネットワークや情報により、ビジネスを組み立てている。

代表的企業は三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅・豊田通商・双日の7大商社とで、日本経済の多分野において中核的役割を担う。

近年は、グローバル市場の成長と新興国の経済発展、特にアジア地域におけるインフラ整備や消費市場の拡大、また、脱炭素化を軸とするグリーントランスフォーメーション(GX)の本格化、持続可能な開発目標(SDGs)に対応した事業展開など、多様な投資機会が商社の事業領域拡大を後押ししている。

足元の経営環境を見ると、円安傾向の継続が好影響となっている。一方で、収益がLNGなどのエネルギーや鉄鉱石などの金属資源といった資源価格に影響されやすいため、各社は非資源分野へのポートフォリオ転換を進めている。食品や生活消費、電力、不動産といった非資源分野の安定成長が各社の収益基盤を下支えしている。

直面する課題として、地政学リスクの高まりによる国際サプライチェーンの分断、資源価格の変動、環境規制の強化などが挙げられる。加えて、GXやデジタル領域での競争激化に対応するため、新たな技術・知見の習得や新規ビジネス創出のスピードも求められている。

このレポートでは、総合商社業界の事業構造、脱炭素社会を見据えた関連事業の拡大やポートフォリオの転換などについて述べる。また市場動向では、財務省の「貿易統計」における輸出入額の推移から業界を取り巻く環境を概観する。業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 総合商社の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図

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