レポート中国地方 地銀5行・第二地銀4行の預金・貸出金等実態調査(2020年度)

利ざやの減少率、全国9地域中で最も高く ~ 預金・貸出金、ともに前年度を上回る ~

2021/07/14
資金繰り  金融

はじめに

超低金利が続くなか、地方における人口減少や中小企業経営者の高齢化に伴う取引先数の減少などで、収益確保が厳しい経営環境にある銀行業界。近い将来、少子高齢化の加速により、地方の資金需要が先細りする懸念が強まるなか、地域金融機関では収益改善につながるビジネスモデルの構築を急いでいる。その一方で、預金を集めて企業に融資するという本業の動きはどうなのだろうか。

帝国データバンク広島支店では、中国地方に本店を置く9行(地方銀行5行・第二地方銀行4行)の2021年3月末および2020年3月末の「預金」「貸出金」「利ざや」、2021年3月期および2020年3月期の預金利息(支出)、貸出金利息(収入)の推移について分析した。

■各数値は各行の決算短信(単体ベース)に記載されている数値を採用
■預金は当座・普通・通知・定期・その他の合計で、譲渡性預金を含まない

調査結果

  1.   中国地方に本店を置く9行の2021年3月末の「預金」は、33兆1215億8500万円。2020年3月末と比べて、3兆263億9100万円(10.1%)の増加
  2.   2021年3月末の「貸出金」は、25兆4367億6300万円。2020年3月末と比べて、8631億円(3.5%)の増加
  3.   2021年3月期(2020年4月~2021年3月)の「利ざや」<貸出金利息(収入)-預金利息(支出)の差額>は、2328億9600万円だった。2020年3月期と比べて、64億5700万円(▲2.7%)の減少
  4.   全国9地域別、「利ざや」の減少率は最も高く。「貸出金」の増加率は下から2番目、「預金」の増加率は3番目に高く
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