レポート

自動車業界の動向と展望

2025/08/28

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

自動車製造

2024年度
2025年度

自動車販売

2024年度
2025年度

■SUMMARY

自動車業界は、日本の経済成長と雇用創出に大きな影響を与える基幹産業であり、完成車メーカーと数千社に及ぶ部品・素材メーカーから構成される。乗用車、商用車、特殊車両などの製造・販売を中心に、部品供給、車体製造、販売、整備など多様な関連産業が業界を形成している。

近年は、グローバル競争やモジュール化の進展により、系列を越えた取引が増加している。製品は内燃機関車に加え、ハイブリッド車や電気自動車などの電動車が含まれ、技術革新と環境対応が業界の方向性を左右している。

業界が直面する課題としては、電動化に伴うバッテリー技術や充電インフラの整備、価格や航続距離などのEV普及に向けた障壁がある。また、CASE(Connected、Autonomous、Shared、Electric)によるパラダイムシフトが進行しており、IT企業との連携や自動運転技術の高度化、カーシェアリングの普及などが進んでいる。加えて、米国の関税政策などの外部環境の変化が、業界に大きな影響を与えている。

市場動向を見ると、2023年は半導体不足の緩和や部品調達の正常化により、生産・販売台数が5年ぶりに改善したが、2024年は認証不正問題による出荷停止も影響し、生産・販売台数が減少した。2025年は回復基調にあるが、米国の関税政策や地域別の輸出動向により、先行きには不透明感が漂う。

このレポートでは、日本の自動車業界の最新動向や市場展望、業績動向について解説する。また、業界が直面している課題やリスク、CASEの進展に伴う取り組みについても述べる。市場動向については、2023年から2025年までの生産・販売台数の推移や各分野別の需要動向を解説し、企業の業績動向については2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 自動車製造業の業績動向
  • 自動車販売業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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