はじめに
2017年6月21日に京都府が発表した「平成28年京都府の観光入込客数等について」によると、2016年の京都府内における観光入込客数は前年をわずかに下回ったが、観光消費額および外国人宿泊客数は過去最高を記録した。また2018年1月16日の日本政府観光局の発表によると、2017年の訪日外客数は前年比19.3%増の2869万1000人と過去最多の訪日者数となった。京都においても2017年の外国人宿泊客数は2016年を上回ることが予想され、国内外を問わず、観光客数の増加に伴い京都府内のホテルや旅館は高い稼働率を維持するなど活況を呈している。
帝国データバンク京都支店では、2月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(147万社収録)に収録されている京都府内に本店を置く、「ホテル・旅館」を主業とする企業のうち、業績比較が可能な147社(個人経営含む)の収入高、収入高規模別動向、業歴別動向などについて分析した。同調査は2017年2月に続き3回目。
なお、収入高は一部推定値を含む。
調査結果
- ホテル・旅館147社の収入高合計の推移を見ると、2012年度以降、5年連続で前年度比増加となった一方、2016年度は、2015年度と比較し、増収企業数が減少し、減収企業および横ばい企業が増加した
- ホテル・旅館147社の収入高を規模別に見ると、年商規模が大きな企業ほど、増収の比率が高くなった一方で、ボリュームゾーンである「1億円以上5億円未満」の中小業者では5割弱が横ばいとなるなど、収入高規模により2極化が鮮明となった
- ホテル・旅館147社を業歴別に見ると、業歴「50年以上」の企業が6割弱を占めた。業歴が長くなるにつれ、横ばいの構成比が高いことが判明した一方で、「10年以上50年未満」の増収の構成比が高くなっていることが判明した
- 2016年度の収入高トップはJR京都駅ビル内の「ホテルグランヴィア京都」を運営する(株)ジェイアール西日本ホテル開発(京都市下京区)の約320億3800万円。以下、「京都ホテルオークラ」「からすま京都ホテル」などを運営する(株)京都ホテル(京都市中京区)の約107億700万円、「京都タワーホテル」などを運営する京阪ホテルズ&リゾーツ(株)(京都市下京区)の約80億200万円と続いた
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