レポート

人材派遣・職業紹介業界の動向と展望

人手不足が再定義する人材サービスの価値

2026/01/30

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

人材派遣

2024年度
2025年度

職業紹介

2024年度
2025年度

業務・軽作業請負

2024年度
2025年度

■SUMMARY

人材サービス業界は、人材派遣、職業紹介・求人情報、軽作業請負を中心に、企業の人員不足を補完し労働移動を支える役割を担ってきた。

人材派遣は派遣料金と賃金の差益、職業紹介は成功報酬、求人情報は広告掲載料、軽作業請負は委託費と人件費等の差益を基盤とする収益構造を持つ。関連法規の改正による影響も大きく、事業環境は制度、労働市場、企業ニーズの変化と密接に連動している。

近年は人手不足の長期化を背景に、労働力供給に加えて企業の生産性向上を支援する存在としての役割が拡大しており、教育・リスキリング、マッチング精度向上、運営受託化など事業領域が多様化している。

市場動向として、移動制限緩和やインバウンド拡大にともない、宿泊・飲食・観光などサービス分野での人材需要が回復した。製造領域では生産調整の影響がみられる時期もあったが、IT・DX推進を背景とする専門人材の需要は底堅く推移している。派遣では無期雇用派遣を含む安定就業層が稼働を支え、紹介・求人情報では医療・介護、専門職領域での採用ニーズが堅調である。軽作業請負では工程設計や省人化提案などの高付加価値化が進み、企業の効率化投資と連動した需要がみられる。全体として、スキル需要の複雑化と単価上昇が市場拡大の背景となっている。

一方の課題として、業界自体が人材確保難に直面し、採用競争激化や人件費上昇が収益を圧迫している。需要は強いものの、労働力人口の減少やスキルミスマッチがギャップを広げ、企業側の求人要件高度化が成約率の低下や採用単価の上昇につながっている。また、広告宣伝費やシステム投資などのコスト増も利益面の負担となっている。さらに、AI活用の進展により、マッチング効率化やプロセス自動化が競争力の分岐点となり、事業者間の二極化が進む可能性が高い。

このレポートでは、人材派遣、職業紹介・求人情報、軽作業請負の市場構造と役割変化、スキル需要の高度化やデジタル活用の広がりについて述べる。市場動向では、分野別の人材需要の特徴、人手不足の構造、価格動向や制度改正の影響を整理する。業績動向では主要企業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 人材派遣業の業績動向
  • 職業紹介・求人情報業、業務・軽作業請負業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
  • 関連コンテンツ
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