レポート

広告業界の動向と展望

デジタルシフトとAI活用が進む広告業界、変革期における成長機会と課題

2026/09/30

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

広告代理店

2025年度
2026年度

ネット広告

2025年度
2026年度

■SUMMARY

広告業界は、広告主に代わって広告戦略の立案、広告制作、媒体選定、出稿運用などを行う産業であり、新聞、雑誌、テレビ、ラジオといった伝統的な媒体からインターネット媒体まで幅広い領域を担う。従来は広告枠の販売や仲介が主な役割であったが、近年はデータ分析やマーケティング支援、顧客体験の設計などを含む、総合的な事業支援の機能が強まっている。消費者の情報接触行動や購買行動の変化に伴い、広告会社の役割も、媒体仲介からマーケティングパートナーへと拡大している。

足元の市場では、企業の販促需要や各種イベント需要を背景に広告投資は堅調に推移している。特にインターネット広告は、動画広告やSNS広告、コネクテッドテレビ向け広告などを中心に拡大が続き、広告市場における存在感を一段と高めている。また、ECや小売データを活用するリテールメディア、オンラインとオフラインの顧客接点を統合するオムニチャネル施策への関心も高まっている。加えて、生成AIを活用した広告制作や運用の自動化が進展し、業務効率化と付加価値向上の両面で活用が広がっている。業界ではデジタル領域の強化を目的とした提携や再編も活発化している。

一方で、業界が抱える課題も少なくない。デジタル広告市場の拡大に伴い、不正広告や広告詐欺、低品質な媒体への広告配信といった問題への対応が求められている。また、利用者情報の保護に関する規制強化により、従来のターゲティング手法の見直しが進んでいる。さらに、広告制作や運用の領域でAI活用が進むなか、品質管理やブランド毀損リスクへの対応、差別化できる付加価値の創出も重要な経営課題となっている。紙媒体を中心とする従来型広告市場の縮小傾向も継続しており、事業構造の変革期を迎えている。

このレポートでは、広告業界の市場構造とデジタル化の進展による変化を整理する。市場動向では、インターネット広告の拡大、動画・SNS広告やリテールメディアの成長、生成AI活用の進展、業界再編の動向などについて述べる。業績動向では主要企業の2024年度、2025年度の実績と2026年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 広告業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
TDB REPORT ONLINEへ