レポート

カラオケ業界の動向と展望

2025/10/30

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

カラオケ

2024年度
2025年度

SUMMARY

カラオケ業界は、音響機器を用いて楽曲に合わせて歌唱を楽しむサービスを提供し、主に個室型施設を運営する企業を中心に、機器メーカーや楽曲配信事業者、飲食提供業者などが参入している。市場は1990年代にピークを迎えた後、少子高齢化や娯楽の多様化により縮小傾向が続いた。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響で大きな打撃を受けたが、感染症法上の分類変更や行動制限の緩和を背景に、回復基調にある。さらに、訪日観光客の増加や利用目的の多様化を追い風に、業界は新たな成長機会を模索している。

一方で、人口減少や余暇支出の選別傾向、深夜帯利用の減少など、構造的な課題は依然として残る。従来の「歌う」目的に依存したビジネスモデルでは成長余地が限られるため、業界は防音性を活かした多目的空間の提供や、スマートフォン連携、AI採点機能などの技術革新による付加価値向上に取り組んでいる。また、業界再編の動きも加速しており、M&Aによる規模拡大や運営効率化、IPコラボによる集客力強化などが進行している。

このレポートでは、カラオケ業界の市場規模や成長動向、直近の業績実績と今後の展望を解説する。また、業界が直面する構造的課題や、利用目的の多様化、技術革新、インバウンド需要への対応、業界再編の動きについても取り上げる。市場動向については、2023年度から2025年度までの参加人口やルーム数の推移を整理し、業績動向では主要事業の2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • カラオケ業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
  • 関連コンテンツ
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