レポート

通信販売業界の動向と展望

市場は拡大基調を維持、物流コストの上昇と競争激化への対応が課題

2026/08/31

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

通信販売

2025年度
2026年度

■SUMMARY

通信販売は、電話、インターネット、郵便などを通じて商品やサービスを直接消費者に販売する。これまでは、カタログ販売、テレビ通販、ネット通販(EC)など、各社のターゲット層や販売チャネルは明確に分かれていた。しかし、スマートフォンの普及により、販売チャネルの垣根はなくなりつつあり、現在は「チャネル融合(オムニチャネル)」が主流となっている。

直近では、通販利用の定着や生活必需品のまとめ買い、ポイント・クーポン施策などを背景に、市場は拡大傾向を維持している。一方、物価高による節約志向や選別消費の強まりから、成長の勢いは緩やかになりつつある。業界間の競争が激化する中、各事業者は顧客対応や購買分析、商品提案などへのAI活用を広げている。消費者の購買行動も、商品を自ら検索する形から、AIに相談して比較・提案を受ける形へ変化し始めている。

主な課題は、ドライバー不足や燃料費、人件費、包装資材費の上昇にともなう物流コストの増加である。また、事業者間の顧客獲得競争や大手プラットフォームへの市場集中、仕入原価の上昇が収益を圧迫している。加えて、フィッシング詐欺、クレジットカードの不正決済、サイバー攻撃への備えや顧客情報の適切な管理、梱包削減などによる環境負荷の低減も継続的な課題である。

このレポートでは、通信販売業界の市場構造や、物流効率化に関する制度対応などについて述べる。市場動向では、ネットショッピング支出額の推移などから、業界を取り巻く環境を概観する。業績動向では主要企業の2024年度、2025年度の実績と2026年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 通信販売業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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