レポート「旅館・ホテル業界」 動向調査(2023年度見通し)

旅館・ホテル 市場急回復 過去最高「5.2兆円」超えも ~ 6割超が「増収」基調 訪日客の増加恩恵 ~

2023/11/15
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はじめに

日本政府観光局(JNTO)によれば、2023年9月の訪日客数は218万4300人となり、コロナ前の19年同月比で96.1%の水準に達するなど、コロナ禍前の水準まで概ね回復した。旅館・ホテルなど客室稼働率も6割に迫るなど、コロナ前の水準を上回る月もあり、コロナ禍で抑制された宿泊・訪日需要の反動増もみられる。

他方、宿泊現場ではフロントや調理スタッフなどの確保が間に合っていないなど、深刻な人手不足状態が顕在化している。帝国データバンクの調査では、旅館・ホテル業界の人手不足割合は正規・非正規人材ともに7割を超えた。足元では、宿泊予約や客室稼働率に制限を設けて運営するなど、旺盛な需要を十分に享受できないケースもみられる。年末年始やスキーなどハイシーズンを今後迎えるなか、人手確保が23年度の旅館・ホテル市場を左右するとみられる。

■帝国データバンクが保有する企業信用調査報告書ファイル「CCR」から、「旅館・ホテル」業界の企業863社における業況(売上高)について調査・分析を行った。なお、集計対象期間は各調査時点から過去1年間(例:2022年4月:2021年4月~22年4月)

調査結果

  1. 旅館・ホテル「増収」6割超え、コロナ禍後で最高 回復傾向が鮮明
  2. 2023年度の「旅館・ホテル」市場、4.9兆円予想 過去最高5.2兆円超えも
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