レポート

ゴム製品・タイヤ業界の動向と展望

2025/09/30

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

タイヤ製造

2024年度
2025年度

ゴム製品、合成ゴム製造

2024年度
2025年度

■SUMMARY

ゴム製品・タイヤ業界は、自動車産業を中心に、工業、建設・土木、電気・電子機器、医療、家庭日用品をはじめとする消費財など、さまざまな用途で利用されている。主要な原料は「天然ゴム」と「合成ゴム」で、天然ゴムは主に熱帯地域で栽培されるゴムの木の樹液を、合成ゴムは石油化学製品を主要な原材料として製造される。

環境負荷が大きい業界のため、使用済タイヤの適切な処理やリサイクルが課題となっており、バイオベースの合成ゴムやリサイクル可能な製品の研究開発が加速している。

市場動向を見ると、2023年の自動車用タイヤの生産数量は減少したが、値上げ効果により販売金額は増加した。2024年は自動車メーカーの認証不正問題が影響し、自動車用タイヤの生産数量がさらに減少したものの、値上げ効果で販売金額は横ばいで推移した。2025年は自動車用タイヤの生産量は微増予測も、原材料・エネルギー価格や人件費の上昇による国内市販用タイヤのメーカー出荷価格の値上げが相次いでおり、販売への影響が懸念される。

このレポートでは、ゴム製品・タイヤ業界の最新動向や市場展望について解説する。また、業界が直面している課題として、使用済タイヤのリサイクル、環境への対応などについても述べる。市場動向については、2023年度から2025年度までの自動車用タイヤ・合成ゴムの生産量や販売金額の推移を解説し、企業の業績動向では2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

■CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • タイヤ、ゴム製品、合成ゴム製造業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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