レポート

建設機械業界の動向と展望

2025/09/30

■業界天気図

業界の情勢を、「快晴/晴れ/薄日/曇り/小雨/雨/雷雨」の7段階で表しています。

建設機械製造

2024年度
2025年度

建設機械リース・レンタル

2024年度
2025年度

SUMMARY

建設機械業界は、建築・土木工事だけでなく、その活用範囲はとても広く、社会インフラを支える重要な役割を果たす。また、国内メーカーの高い技術力が評価され、自動車・精密機械と並ぶ日本の代表的な輸出産業の一つとして位置付けられている。

業界の課題としては、脱炭素化や少子高齢化に伴う国内の建設需要の減少、労働者不足が挙げられる。これらに対し、電動化やハイブリッド化、自動運転などの技術革新が進んでおり、新製品の開発競争も活発化している。また、地球温暖化対策の一環として、部品の輸送をトラックから鉄道コンテナへ切り替える「モーダルシフト」も加速している。

市場動向を見ると、2023年度の建設機械本体出荷金額は内外需ともに増加したが、2024年度は減少に転じた。外需は高金利により設備投資が控えられ、輸出全体の約4割を占める北米や欧州の不振が影響した。2025年度も同様の傾向が続き、建設機械本体出荷金額は減少するとみられる。内需は金利上昇や鋼材価格の高騰、建設現場の人手不足が影響し、外需は北米や欧州での金利高の影響が継続すると予測される。

このレポートでは、建設機械業界の最新動向や市場展望、業績動向について解説する。また、脱炭素化や人手不足などへの対応についても触れる。市場動向については、2023年度から2025年度までの建設機械本体出荷金額の推移について解説し、企業の業績動向では2023年度、2024年度の実績と2025年度の見通しを掲載する。

CONTENTS

  • 業界の概要
  • 市場の動向と展望
  • 建設機械製造業の業績動向
  • 建設機械リース・レンタル業の業績動向
  • 統計データ、関連法規・団体
  • 業界天気図
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